五十肩になる前に!【肩の痛み】を放置するとどうなる?専門家が教える初期ケア
肩が痛いのに「そのうち治るだろう」と様子見してしまう方は少なくありません。ですが、初期の違和感こそ、その後の回復期間を大きく左右します。
「腕を上げようとしたとき、肩の奥がズキッと痛む」
「高いところの物を取るのが億劫になってきた」
このような肩の違和感や痛みを感じていませんか?
多くの方が「単なる肩こり」や「疲れ」として見過ごしがちですが、それは四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)の初期サインである可能性があります。
こんにちは。亀太郎はり灸整骨院グループです。
五十肩は一度発症すると、痛みが強い時期(急性期)から関節が固まる時期(慢性期)を経て、完治までに数ヶ月から1年以上かかることも珍しくありません。
本記事では、初期の肩の痛みを放置した場合のリスクと、五十肩への進行を防ぐために専門家が教える正しい初期ケアの方法について解説します。(※症状や効果には個人差があります)
五十肩の初期サインと、単なる肩こりとの違い
五十肩の初期症状は、肩こりと似ていますが、決定的に違うポイントがあります。
※スマホの方は、表が縦に並んで表示されます。
| チェック項目 | 単なる肩こり・筋肉の張り | 五十肩(初期サイン) |
|---|---|---|
| 痛みの性質 | 重だるい、ズーンとした鈍い痛み。 | 鋭いズキッとした痛み、肩の奥が痛む。 |
| 動かしやすさ | 動かしても可動域に制限はない。 | 特定の角度で引っかかり、腕が上がりにくい。 |
| 夜間痛 | ほとんどない。 | 夜寝ている時や、患側を下にして寝ると痛むことがある。 |
| 痛みの部位 | 首の付け根〜肩の上部(僧帽筋)。 | 肩の付け根(三角筋あたり)や肩関節の奥。 |
特に、「腕を横から上げる動作」や「背中に手を回す動作(エプロンの紐を結ぶなど)」で痛みを感じ始めたら、五十肩の初期サインの可能性が高いです。
初期の肩の痛みを放置するとどうなる?3つのリスク
初期の痛みを放置し、無理に使い続けたり、動かさないままでいると、以下のようなリスクがあります。
リスク1:関節の拘縮(こうしゅく)
痛みをかばうあまり肩を動かさないでいると、関節を包む袋(関節包)や腱が炎症を起こし、最終的に硬く縮んでしまいます。これが五十肩の「慢性期」と呼ばれる状態で、可動域が大きく制限され、日常生活に支障が出ます。
リスク2:痛みの長期化と回復の遅延
初期の炎症が関節全体に広がってしまうと、治療に時間がかかり、痛みが半年〜1年と長期化する可能性があります。早期に適切なケアを始めることで、回復までの期間を短くできることも期待できます。
リスク3:利き手の機能低下
多くの場合、利き手に症状が出ます。痛みが進行すると、荷物を持つ、着替える、洗髪するなど、ごく普通の動作ができなくなり、日常生活の質(QOL)が著しく低下します。
専門家が教える!五十肩の進行を防ぐ初期ケア
痛みがまだ軽度な初期の段階であれば、以下のポイントを押さえたケアで進行を防ぐことが期待できます。
1. 痛みの強い時期は「温めず」に安静
急性期(ズキズキと熱を持っている時や夜間痛が強い時)は、無理に動かしたり、温めたりせず、炎症を悪化させないよう安静が第一です。
一方で、痛みが落ち着いて慢性的な重だるさに変わってきたら、血流を促すために温める(湯船に浸かるなど)に切り替えましょう。
2. 軽い振り子運動で「動かせる範囲」を維持
肩を完全に固定してしまうのは逆効果です。痛みのない範囲で、肩関節を動かす習慣をつけましょう。
- 前かがみになり、患側の腕を力を抜いて垂らす。
- その腕を、振り子のように前後に小さく揺らす。(5〜10回程度)
- 痛みが増す場合は中止してください。
3. 姿勢の改善で「肩の負担」を減らす
猫背や巻き肩の姿勢は、肩関節の動きを邪魔し、痛みを悪化させます。日中、背筋を伸ばし、肩甲骨を軽く寄せる意識を持つだけでも、肩への負担は大きく軽減されます。
亀太郎はり灸整骨院でのアプローチ
初期の肩の痛みを「五十肩」に進行させないためには、関節の柔軟性と、正しい動きを取り戻すことが重要です。
当院の施術方針
- 関節可動域の改善:固まり始めた肩関節の周囲に、専門的な手技やストレッチでアプローチし、動きの制限を改善します。
- 鍼灸施術:炎症の鎮静化や、深層にあるインナーマッスル(腱板)の緊張を緩め、夜間痛の緩和を図ります。
- 背骨・姿勢調整:肩の動きの土台となる背骨(胸椎)や肩甲骨の位置を調整し、肩への負担を根本から減らします。
諦める前に!私たち専門家へご相談ください
「そのうち治るだろう」という自己判断が、五十肩を長引かせる原因になる可能性があります。
もし、肩に違和感を感じ始めたら、五十肩になってしまう前に、ぜひ一度ご相談ください。早期に適切なケアを始めることが、スムーズな回復への一番の近道です。
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