シンスプリント
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- 脛(すね)の真ん中から足首付近まで痛む
- ダッシュやジャンプなど激しい運動で脛が痛い
- 部活を始めたら脛が痛くなった
- 長距離を走ると脛が痛む
シンスプリントの原因
脛(すね)の前面から主に内面にかけて痛みがでる状態をシンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)といいます。”脛の下のほうが痛い”と感じます。内くるぶしから15~20cmくらいの部分に痛みが著明に感じることが多いです。
陸上の長距離ランナーやサッカー選手、ダンサー等の長時間走ったり、頻繁にジャンプをしたりする、足に負担がかかりやすいスポーツ競技者に発生します。
スポーツによる筋肉の負荷が大きくなり、下腿にある後脛骨筋、ヒラメ筋、長趾屈筋、長母趾屈筋、足関節底屈筋群等の柔軟性が失われ、脛骨の表面を覆う骨膜がひっぱられることで発症します。
また、O脚や偏平足、回内足(指先が外側を向き、膝が内側に入っている状態)などの骨格の位置異常があると、シンスプリントになりやすいです。ランニングシューズを底の薄いものに変えた時などでも、足の筋肉への負担が大きくなるために発症しやすくなります。
シンスプリントを放っておくと?
シンスプリントを放っておくと痛みが強くなり、運動時だけではなく、日常生活の歩行時にも痛みを感じるようになります。重症化すると足を地面について体重をのせる事も苦痛になります。
また、脛骨の疲労骨折との鑑別も重要です。重症化してしまうと、スポーツ復帰までの期間が長くなってしまいます。
シンスプリントは以下の様に評価出来ます。
Stage1:痛みはあるがウォームアップにより消失する
Stage2:ウォームアップにより痛みが消失するが、スポーツ活動終了近くに痛む
Stage3:日常活動に支障はないがスポーツ活動中、常に痛む
Stage4:局所の痛みは常に存在して日常生活にも支障がある
phase0:症状無し(正常)
phase1:軽度の圧痛
phase2:強い圧痛あるいは運動時の軽度の疼痛
phase3:圧痛及び運動時の強い疼痛
phase4:運動時以外、歩行などで疼痛や機能障害
当院のシンスプリントに対する施術方法は?
当院のシンスプリントに対しての施術方法は、鍼灸整骨院の強みを活かした施術を行います。
まず、発症初期は炎症を早く解消するために安静保持が大切です。運動は出来る限り制限をする事が望ましいです。
院内での施術としては、鍼や超音波などのシンスプリントに効果的な物療機器を用いたり、関節や骨格の位置異常を調整して、脛骨内縁に負担がかからないようにします。
また、テーピングなどを施し、早期の回復を目指します。
スポーツ復帰後の注意点もスポーツの種類や患者様の骨格や関節状態に合わせたアドバイスをいたします。
セルフケアとしては、自宅でのアイシング、その後の温熱療法が効果的です。
また、シンスプリント発症の原因となる筋肉のストレッチ法やタオルギャザーなどのトレーニング法も指導いたします。