首の痛みの原因
全人口の約2人に1人が一生のうちに首の痛みを経験すると言われているほど、首の痛みを経験する人は多いのです。
首の痛みには色々な原因によるものがありますが、鍼灸整骨院で対応する傷病を大きく分けると、
・筋肉系に原因がある首の痛み
・神経系に原因がある首の痛み
に分けられます。
筋肉系に原因がある痛みは、寝違え・むちうち・頸椎捻挫などの急性症状のものもあれば、首こりなどの慢性症状のものもあります。
スマートフォンやPCなどを操作する時間が多い人などは、頭の位置が前に傾く(不良姿勢)ことが多く、頭を長時間支えるために首の筋肉に負担がかかりやすく症状が出やすい傾向にあります。
神経系に原因がある痛みは、首だけでは無く、上肢にしびれや痛みなどの症状を感じることがあります。ヘルニア・頚椎症・神経根症などが該当し、寝違えや頸椎捻挫等よりも改善に時間を要しやすい傾向にあります。
転落や強い外力によって首を痛めてしまった場合は、頭部の外傷を併発している場合もあるために慎重な対応が必要となります。
首の痛みを放っておくと起こることは?
寝違えやむちうち、頸椎捻挫などの急性外傷を、そのうち治るだろうと放っておくと本来は回復して無症状になるものが、慢性的に痛みを発するようになってしまったり、気温や気圧の変動などに影響を受けて痛みが繰り返し出てしまう状態に移行してしますケースがあります。
慢性的な首コリを放っておくと頭痛や神経痛に重症化してしまう場合もあります。
神経系に原因がある首の痛みを放っておくと、症状がひどくなってしまい、日常生活に強い影響を及ぼすことがあります。
首の痛み、神経症状は普段の動作を著しく低下させる要因となりますので、早めの処置が重要と言えます。
当院の首の痛みの施術方法は?
まずは原因がどこにあるのかを絞り込むことが施術をするうえで重要となります。細かく整形外科的なテストを行い、鑑別を行います。
筋肉に原因がある首の痛みについては、急性症状がある場合は、いち早く炎症を抑える事(痛みの緩和)を目的として施術を行います。強い筋肉のもみほぐしは症状を悪化させてしまう場合があるために、低刺激のはり施術を行う事で、回復力を高め、テーピング固定をしてリンパの流れを良くして早期回復を目指します。
慢性症状の傷病に関しては、筋肉の血流が悪くなり、筋肉が硬くなってしまうことが多いので、筋肉をほぐしたり、温めて血流を改善させたりして、回復を目指します。
慢性症状についても、はり施術をすることで回復力が高まる事が期待できます。
また、不良姿勢によって、首の筋肉に負担がかかりやすい骨格になっている場合は、骨格のバランスの崩れを整える骨格調整も行います。
骨格調整を行うとその場で首の可動域が改善する方もいらっしゃるほど、骨格のバランスは首の痛みに密接に関係していると言えます。
慢性的な筋肉の痛みを和らげるには、日常生活の負担を軽減する為にセルフケアが有効です。
当院では、症状にあわせたストレッチの方法も指導させていただき、再発防止を目指します。首に痛みが出てからよりも、出る前のケアが重要です。
交通事故による首の痛みのケガの施術は?
当院へは交通事故によって首を痛めてしまった方も多くご来院されます。
事故の衝撃で頭部を前後に揺さぶられた際に首の筋肉を傷めてしまう、むちうち症は後遺症になりやすい傷病です。慢性的な首の痛みでお悩みの方の中でも、過去にむちうちを経験した方では、”数年前にむちうちをしてから慢性的に痛みが出ている”とか”むちうちになってから季節の変わり目になると首が痛くなる”というような声も少なくありません。
むちうちによる首の痛みは画像検査で異常が無いケースも多く、検査で異常が無かったから大丈夫だろうと軽く考えがちになりますが、適切に施術を受けることをおすすめします。
交通事故による痛みは病院と同様に自賠責保険を使用する事が可能です。
事故が発生してから時間が経過するほど、事故との因果関係が認められにくくなりますので、痛みや違和感がある場合は早めにみてもらう事をおすすめいたします。