【膝の内側が痛い】原因はO脚?変形?専門家が解説する年代別チェックポイント
「階段を降りる時、膝の内側がズキッとする」
「歩き始めに膝が痛むけれど、少し動くと楽になる」
膝の痛みの中でも、特に多いのが「内側」の痛みです。
実は、膝の内側は体重の負担がかかりやすい場所であり、年齢や骨格(O脚など)によって痛みの原因が大きく異なります。
こんにちは。亀太郎はり灸整骨院グループです。
当院では、膝の痛みでお困りの方が数多く来院されますが、早めの対処が将来の「歩行寿命」を決めると言っても過言ではありません。
本記事では、膝の内側が痛む原因を「年代別」に解説し、O脚との関係や対処法についてご紹介します。(※症状や効果には個人差があります)
膝は体重を支える重要な関節ですが、構造上、どうしても内側に負担が集中しやすい特徴があります。
- O脚傾向(ガニ股):日本人はO脚気味の方が多く、体重の軸が内側に偏りやすいため。
- 筋力低下:太ももの内側の筋肉(内側広筋)が弱まると、膝を安定させられず内側の軟骨や靭帯に負荷がかかりやすいため。
膝の痛みは、年齢によって疑われる原因が変わる傾向があります。ご自身がどの年代・症状に当てはまるかチェックしてみてください。
※スマホの方は、表が縦に並んで表示されます。
| 年代 | 疑われる主な原因 | 特徴・きっかけ |
|---|---|---|
| 10代〜20代 (スポーツ活動期) |
鵞足炎(がそくえん) 靭帯損傷 |
ランニングやジャンプのしすぎで、膝の内側の腱が炎症を起こす。スポーツ後の痛みが特徴。 |
| 30代〜50代 (ミドル世代) |
半月板(はんげつばん)損傷 変形性膝関節症(初期) |
急な方向転換で痛めたり、長年の負担でクッション(半月板)が傷つき始める。立ち上がり動作で痛むことが多い。 |
| 60代以降 (シニア世代) |
変形性膝関節症(進行期) | 軟骨がすり減り、骨同士がぶつかる状態。O脚が進み、正座ができなくなったり、膝に水が溜まったりする。 |
膝の内側の痛みを訴える方の多くに共通するのが、「O脚(オー脚)」の傾向です。
脚を揃えて立った時、両膝の間に指が2本以上入る場合、O脚の可能性があります。
O脚になると、体重のほとんどが膝の内側一点に集中してしまいます。この状態が何年も続くと、内側の軟骨だけが急速にすり減り、痛みや変形の原因となってしまいます。
つまり、痛みを根本から和らげるためには、患部のケアだけでなく、「体重のかかり方(アライメント)」を整えることが非常に重要です。
「ヒアルロン酸注射をしても痛みが戻る」「湿布だけでは変わらない」という場合、構造的な歪み(O脚や骨盤のズレ)が残っている可能性があります。
- O脚・骨盤矯正:膝だけでなく、土台となる骨盤や股関節から調整し、体重が膝全体に分散されるよう整えます。
- 筋肉調整:膝を引っ張って負担をかけている太ももやふくらはぎの筋肉を緩めます。
- 運動指導:膝を守るための筋力トレーニング(内側広筋の強化など)を指導します。
A. 激痛でなければ、適度に動かすことを推奨します。
完全に安静にしてしまうと筋力が落ち、かえって膝への負担が増してしまいます。痛みが強い時は休み、落ち着いてきたら平坦な道を散歩するなど、無理のない範囲で動かしましょう。水中ウォーキングは浮力で負担が減るため特におすすめです。
A. 痛みが強い時や、沢山歩く時には有効です。
サポーターは膝を安定させ、保温効果もあるため痛みを和らげます。ただし、頼りすぎると筋力が弱まる可能性があるため、「痛い時や運動する時だけ着ける」という使い方が理想的です。
A. 負担が減り、改善が期待できるケースが多く見られます。
O脚を矯正して重心の位置を変えることで、膝の内側にかかっていた過剰な圧力を減らすことができます。変形が強く進んでしまう前にケアを始めるのがおすすめです。
膝の痛みは「一生付き合うもの」ではありません。原因を正しく見極め、適切なケアを行えば、痛みをコントロールし、自分の足で歩き続けることは十分に可能です。
膝の内側の違和感やO脚が気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。あなたの膝の状態に合わせた最適なプランをご提案します。
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